プラグインを使用せずにローカル環境から本番環境へ移行する方法

blog画像(wordpress本番環境移行)

WordPressでサイト構築をする際、ローカル環境で構築してから本番環境へ移行する流れが一般的な方法だと思いますが、その移行の方法については、プラグインを使用する方法と使用しない方法があります。前者は初心者の方でも簡単に行うことができますが、データの容量が大きくプラグインでは移行できないなどの場合に、プラグインを使用しない方法で本番環境へ移行する手順をまとめました。尚、本記事はローカル環境としてLocalを使用する前提での説明になります。

1.管理画面から入力したリンクは絶対パスになっているか確認、検索インデックスのチェックを外す、不要な画像を削除、テーマ内のリンクは相対パスになっているか確認

2.サーバーにてドメインを取得

3.サーバー管理パネルのドメイン>ドメイン設定より、ドメイン設定追加タブでドメイン名を入力して追加(Xサーバーを例に説明します)

4.データベース作成(Xサーバーを例に説明します)
 Xサーバー管理画面(サーバーパネル) → MySQL設定 より下記実施
 ・MySQL追加タブでMySQLデータベース名を入力(英数字のみで16文字以内)して確認画面へ進み追加する
 ・MySQLユーザ追加タブでMySQLユーザ名を入力(英数字のみで6文字以内)し、パスワードを入力して確認画面へ進み追加する
 ・MySQL一覧タブでアクセス権未所有ユーザをプルダウンより選択(上記で追加したユーザ)して追加

5.本番環境に WordPress をインストール
(Xserverの場合は、Xserver管理画面(サーバーパネル) → WordPress簡単インストール → ドメインを選択 → WordPressインストールタブより、下記必要事項を入力して実行→(少し待つと?)FileZillaのサーバーにフォルダ追加される
 ・サイトURL
 ・ブログ名(サイトタイトル)
 ・ユーザー名
 ・パスワード
 ・メールアドレス
 ・データベース選択(№4で作成した場合はそれを、作成していない場合は自動を選択)
  ※データベースを№4で作成したものを選択した場合は、データベース名とユーザ名を選択し、№4で設定したパスワードを入力して整合する必要あり
 ・テーマ
  ※CocconやLightningを選択しても、テーマ自体がインストールされるだけで、ローカルで構築したテーマが置き換わるわけではない。置き換えたい場合は設定後に管理画面から変更可能

6.Xserverのサーバー管理画面(サーバーパネル)>ホームページ>アクセス制限より、対象フォルダのアクセス制限をONにして、ユーザー設定よりユーザー名とパスワード入力して設定→URLにアクセスするとログイン画面が表示される
 ※クライアントワークでは必須

7.Localを起動し、該当サイトのDatabaseタブのOpen AdminerEvoをクリックしてデータベース起動し、左カラムのエクスポートをクリックし、右カラムで下記を選択し、下部のエクスポートをクリックしてダウンロードフォルダに保存
 出力:保存
 形式:SQL
 データベース:空欄、✅ルーチン、✅イベント
 テーブル:DROP+CREATE、✅トリガー
 データ:INSERT

8.エクスポートしたsqlファイルをテキストエディタで開き、サイトアドレスを.local→.本番ドメインにすべて置き換え
 ※検索でhttp://●●●.localとローカルサイトアドレスをフルで入力し、置換でhttps://●●●と本番アドレスをフルで入力して置き換え
 ※検索時、.local/の最後のスラッシュまで入れてしまうとすべて置き換えできないため、スラッシュは入れない

9.Xserverのサーバー管理パネルのMySQL設定より、該当データベースのMySQLユーザー覧タブでパスワードを設定して確認画面へ進んで変更するをクリック
 ※№4でデータベース作成して紐づけが完了している場合はこの手順は不要

10.Xserverのサーバー管理パネルのphpmyadminより、№9(№4でデータベースを作成済の場合はその)のMySQLユーザとパスワードでログインして、左カラムの該当IDのデータベースをクリックし、インポートタブよりインポートするファイルを選択(№7でエクスポートしたファイル)し、最下部のインポートをクリック

11.Local環境のwp-contentフォルダごとZIPファイル化し、FileZillaを起動し、№5で作成済みのサーバー上のWordPressの該当フォルダのwp-contentごとデータを上書きアップロード(データ量によって時間かかる)
 ※ZIPファイルでうまく解凍できない場合は、wp-contentフォルダそのままをアップロードでもOK

12.本番URLにアクセスして表示やリンクなど問題ないかを確認
 ※№8で.localをhttps://aaa.jp(例)ですべて置き換えると、http:https://のようになる箇所があり、表示エラーや管理画面に404エラーでつながらなくなる場合あり。その際はsqlファイルを再度テキストエディタで開いて、http:https:// → https://に修正して再度インポートすると正常になる(はず)

13.本番環境の管理画面(/wp-admin/)にアクセスしてパーマリンク更新

14.管理画面の各種設定画面より、設定が問題ないかの確認
・設定>一般 より、 サイト名、キャッチフレーズが入力されているか(キャッチフレーズは検索上位にしたいキーワードを含めると良い)
・設定>一般 より、 サイトアドレスをSSL化(httpsになっていない場合)
・設定>パーマリンク より、パーマリンク設定の確認(カスタム構造が理想?)

以上の手順で本番環境へ移行が可能となります。